1957年
東宝/モノクロ・スタンダード/67分
昭和32年8月25日公開
(同時上映「最後の脱走」)
映画「お姉さんと呼んだ人」についての解説
──静岡の茶問屋の娘・道子は、三年前の献茶式で茶業試験所の技師である上野正夫と知り合い、その誠実な人柄に惹かれて恋に落ちる。取引先の息子との縁談を進めていた兄・達夫は二人の交際に反対するが、道子は親しくしている茶農家の娘・千代に正夫への手紙を託して逢瀬を重ね、共に生きていく決意を固めていた。
ところが、もともと病弱だった正夫は胸を病んでいることを知り、道子の将来を考えて身を引き東京へと転勤してしまう。道子は茶畑の改良に困っている千代の家を助けてやってほしいと両親に書き置きを残し、家を出て正夫と一緒に暮らし始めるのだが……。
ほぼ同一のスタッフ・キャストによる『別れの茶摘歌』の姉妹編で、島倉千代子主演の歌謡映画的な色彩が濃かった前者に対して、扇千景が演じるもう一人のヒロインを軸にメロドラマ要素を強めた悲恋物語。
ヒロインの愛する相手がお茶の品種改良に取り組む技術者で、本多監督の一般映画では最も多く主演している小泉博がキャスティングされている点に注目。また、本多作品には珍しくモノローグ(道子の回想)が多用され、人物の心情と風景が重なる印象的な主観ショットがある。
Staff
製作 竹井諒
脚本 本多猪四郎
竹中弘祐
監督 本多猪四郎
撮影 栗林実
美術 阿久根巌
録音 山本三彌
照明 田中義男
音楽 竹岡信幸
主題歌 「お姉さんと呼んだ人」
コロムビアレコード
作詞 松波とくさ
作曲 古賀政男
製作 原田禮輔
唄 島倉千代子
監督助手 船床定男
編集 小畑長蔵
現像 東宝現像所
制作担当者 西村俊一
出演 扇千景
小泉博
島倉千代子
平田昭彦
北川町子
山田巳之助
三條利喜江
生方壮児
津山路子
三原秀夫
立花暎子
中丸忠雄
他
製作 竹井諒
脚本 本多猪四郎
竹中弘祐
監督 本多猪四郎
撮影 栗林実
美術 阿久根巌
録音 山本三彌
照明 田中義男
音楽 竹岡信幸
主題歌 「お姉さんと呼んだ人」
コロムビアレコード
作詞 松波とくさ
作曲 古賀政男
製作 原田禮輔
唄 島倉千代子
監督助手 船床定男
編集 小畑長蔵
現像 東宝現像所
制作担当者 西村俊一
出演 扇千景
小泉博
島倉千代子
平田昭彦
北川町子
山田巳之助
三條利喜江
生方壮児
津山路子
三原秀夫
立花暎子
中丸忠雄
他