本多猪四郎監督ホームページ作成の昔話

安田たくじ

本多監督のホームページを作る事になった切っ掛けは、写真データを沢山遅れなかったからでした。
隆司さんがニューヨーク在住の時、私から昔の写真数枚をメールで送ろうとしたのですが、当時はメールで送れる容量に制限が有り、また転送サービスなんて物も存在しない時代だったため、郵便以外で何とか送れる方法が無いかを探していた時に見つけたのがホームページと言う手法でした。これならWEB上にデータを置いておけば自由にダウンロード出来るし、私の写真も無くなる事無く手元に置いたままに出来たからです。
そして、隆司さんが帰国した後私がホームページを作れると言う事から本多監督のホームページ作成のお手伝いをすることになりました。

ホームページのデザインを検討している最中に面白い事がありました。
監督のホームページなのでトップページは矢っ張り映画を連想する様なデザインをと言う事でフィルムを使った物にしようと決まりました。
私はデザインソフトのイラストレーターを使った事が無かったため、知り合いのデザイナーさんに頼んでトップページの構想を伝え作成をお願いしました。
そして、出来上がってきたページを見てあらら!って思ってしまったのです。
実は、デザイナーさんはフィルムという物を知らなかったため、こちらで作った簡単な手書き原案をそのままデザインとして起こしていました。(写真2-1)

映画フィルムに文字が入った、手書き原案のデザイン
当初、原案をそのまま起こしたデザイン
(写真2-1)

映画関係者では無くてもフィルムの形状なんて常識と思っていた私には、フィルム自体を見た事が無いと言う事にまたビックリ。早速、手持ちの35mmフィルムの現物をデザイナーさんに渡しこちらの意図したトップページのデザインが出来上がりました。(写真2-2)

フィルムのデザインをしたメニュー(上部)に、Ishiro Honda.comの文字と本多猪四郎監督が配置されたデザインのトップページ
完成したトップページのデザイン 
(写真2-2)

2024.09.06