テレビ放映した際、放送枠の関係でか劇場版でカットされたシーンが付け加えられた。覚えているのは2ヶ所。自衛隊の攻撃で湖を追い出されたバランが、飛翔する直前に照明弾を2個ほど呑み込むシーンと物語中盤にヒロインを自宅に見舞う公園のシーンです。
どこのテレビ局かはっきりしませんが、視聴時期はおおよそ昭和40年代の初期東宝怪獣映画が何度も放映された頃だったように記憶しています。
後年、東宝のビデオ制作関係者にそのことを電話で訊きましたら「放送枠の関係で、そうしたこともあったのでしょう」という肯定的な回答を得ております。
これは、たとえば特撮物以外で「コタンの口笛」という、たしかTBSの荻昌弘さんがナビした放映でも宝田明さんが朗々と歌を唄う場面があったと(私自身は当時観ていたが記憶にない)ある視聴者から聞いたことがあります。もちろん劇場公開版にはありません。
劇場公開版の「バラン」では、前半の「パラシュートを呑み込む」シーンがないためにラストで唐突に〝特殊火薬による内部爆破作戦〟が考案されてしまう印象を受けられると思います。また中盤の静養しているヒロインを自宅に見舞うシーンと公園で会話するシーンも覚えています(ブランコに腰掛けてだったかに記憶しています)。
この再編集版を視てみたいものです。