1959年
東宝/カラー・東宝スコープ/93分
昭和34年12月26日公開
(同時上映「サザエさんの脱線奥様」)
映画「宇宙大戦争」についての解説
――宇宙開発が急速に進んだ1965年の近未来。宇宙ステーションJSS-3が突如襲来した怪円盤群の攻撃を受けて破壊され、地上では冷却線を使って無重力状態を作り出したと思われる異常現象が続発。原因究明のため各国の科学者や軍事関係者を集めて開かれた緊急対策会議のさなか、怪電波に操られたアーメッド教授が試作中の熱線砲を奪おうとする事件が起こり、人類は遊星人ナタールによる地球侵略という未曾有の危機に直面した。国際宇宙科学センターの安達博士や勝宮たちは、2機の新造宇宙艇スピップ号で怪電波の発信源と目される月に向かうが、行く手にはナタールの誘導兵器や新たな破壊工作が待ち受けていた!
宇宙からの侵略者と人類の攻防を描いた『地球防衛軍』(1957年)の姉妹編的な作品(登場人物の名前が一部共通するものの設定は異なる)で、さらにスケールアップして本格的な宇宙ロケットの航行シーンや月世界の描写、成層圏で繰り広げられる派手な戦闘シーンを見せ場にした一大スペースオペラ。
「物体の温度を急速に降下させると重力が減少する」「月面の一部にわずかながら大気の層が存在する」といった当時の仮説に基づく疑似科学的アイデアや、明滅発光しながら飛行するナタール円盤、隕石型の宇宙魚雷、エアークッション動力でホバークラフトのように滑走する月面探検車、熱線を発射して円盤と交戦するロケット戦闘機といった特撮メカの魅力をふんだんに盛り込み、「スター・ウォーズ」を先取りしたかのようなスピード感あふれる宇宙バトルを展開した快作だ。『地球防衛軍』における原水爆反対のようなメッセージ性は薄いが、本多監督が描き続けたテーマはナタールのロボットにされてしまう岩村技師(土屋嘉男)の悲劇に集約されている。
Staff
製作 田中友幸
原作 丘美丈二郎
脚本 関沢新一
監督 本多猪四郎
撮影 小泉一
美術 安倍輝明
録音 三上長七郎
宮崎正信
照明 石川緑郎
音楽 伊福部昭
監督助手 梶田興治
編集 平一二
現象 東洋現像所
制作担当者 坂本泰明
特技監督 円谷英二
光学撮影 荒木秀三郎
撮影 有川貞昌
美術 渡辺明
照明 岸田九一郎
作画合成 向山宏
出演 池部良
安西郷子
千田是也
土屋嘉男
伊藤久哉
高田稔
村上冬樹
レン・スタンフォード
ハロルド・コンウェイ
ジョージ・ワイマン
エリス・リクター
桐野洋雄
野村浩三
沢村いき雄
熊谷二良
津田光男
岡部正
他
製作 田中友幸
原作 丘美丈二郎
脚本 関沢新一
監督 本多猪四郎
撮影 小泉一
美術 安倍輝明
録音 三上長七郎
宮崎正信
照明 石川緑郎
音楽 伊福部昭
監督助手 梶田興治
編集 平一二
現象 東洋現像所
制作担当者 坂本泰明
特技監督 円谷英二
光学撮影 荒木秀三郎
撮影 有川貞昌
美術 渡辺明
照明 岸田九一郎
作画合成 向山宏
出演 池部良
安西郷子
千田是也
土屋嘉男
伊藤久哉
高田稔
村上冬樹
レン・スタンフォード
ハロルド・コンウェイ
ジョージ・ワイマン
エリス・リクター
桐野洋雄
野村浩三
沢村いき雄
熊谷二良
津田光男
岡部正
他