鶴岡市出身の映画監督、本多猪四郎氏の長男・隆司さん（81）によるトークショー「父・本多猪四郎を語る」が12月7日、鶴岡まちなかキネマで行われた。「科学が好きで曲がったことが嫌いな父は、とにかく映画のことばかり考えていた」と語る隆司さんの話に満席の聴衆が聞き入った。
隆司さんは猪四郎さんの思い出として「撮影に入る前と終わった後、2回にわたって本多家でパーティーが行われていた。ざっくばらんに父と話すための場所をスタッフがつくるためだった。朝から晩まで飲み続けるような会で、お酒が強い父の前にはビールやウイスキーのコップが4つも5つも置かれていた」などと語った。
また、映画監督の黒澤明氏（1910―98年）と仲が良かったことや、ゴジラのスーツアクターを務めた中島春雄さん（1929―2017年、酒田市出身）などにも話が及び、質疑応答では特撮以外で本多監督が携わった一般映画、俳優などについて盛んに質問が飛んだ。
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