本多きみ(本多猪四郎夫人)のエッセイが宝島社から12月17日出版されました。
内容の一部と主な登場人物をご紹介します。
本多猪四郎が生前「いつか書いておきたいことがある」と言って取り置いてあった戦前からの数えきれない資料が詰まった開けられずにいるトランクを前にして、本多キミはある決心をします。自分の記憶のトランクを開けて、イノさん(本多猪四郎)ともう一度向き合おう、まだ覚えてくださっている人がたくさんいるうちに、イノさんのこと、クロさんのこと(黒澤明)、映画界のこと、いろいろ思い出して形にしようとペンを取りました。
映画界を駆け抜けた二人の巨匠を一人の女の目線で綴った百年の物語は、彼らの残した作品からは知ることのできない二人の人物像を浮き彫りにします。夫の死後「命ある限り、命あるらしく生きよう」と真摯に生きてきた本多キミの飾らない言葉が優しく温かく読者のみなさんに届くことを願います。