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ゴジラのトランク

本多きみ(本多猪四郎夫人)のエッセイが宝島社から12月17日出版されました。

内容の一部と主な登場人物をご紹介します。

本多猪四郎が生前「いつか書いておきたいことがある」と言って取り置いてあった戦前からの数えきれない資料が詰まった開けられずにいるトランクを前にして、本多キミはある決心をします。自分の記憶のトランクを開けて、イノさん(本多猪四郎)ともう一度向き合おう、まだ覚えてくださっている人がたくさんいるうちに、イノさんのこと、クロさんのこと(黒澤明)、映画界のこと、いろいろ思い出して形にしようとペンを取りました。

映画界を駆け抜けた二人の巨匠を一人の女の目線で綴った百年の物語は、彼らの残した作品からは知ることのできない二人の人物像を浮き彫りにします。夫の死後「命ある限り、命あるらしく生きよう」と真摯に生きてきた本多キミの飾らない言葉が優しく温かく読者のみなさんに届くことを願います。

ゴジラのトランク


主な登場人物

本多猪四郎 1911年生まれ 山形県出身 映画監督 3度の召集に応じたため、40歳で監督デビュー。「ゴジラ」をはじめ東宝特撮映画の代表的作品を監督。晩年、親友、黒澤明のもとで「影武者」他、計5作品の演出補を務める。
本多きみ 1917年生まれ 茨城県出身 1937年PCL(現・東宝)に 入社。日本で8人目の女性スクリプターとなる。1939年、本多猪四郎と結婚。子供は1女1男。現在95歳。乳がんと戦いながら活動屋の心意気を伝えるべく「ゴジラのトランク」を初執筆。
黒澤明 1910年生まれ 秋田県出身 映画監督 猪四郎より3年後輩で映画界に。映画界では天皇とよばれる存在となる。その映画界の衰退と呼応するように作品から遠ざかり、自殺未遂を図る。晩年は猪四郎を演出補に迎え、5作品を残す。
山本嘉次郎 1902年生まれ 東京都出身 映画監督 猪四郎、黒澤、谷口千吉らが弟子。「一日一枚でいいから書きなさい」と脚本の大切さを説き続けた。最期の2年間を本多きみが世話をする。
谷口千吉 1912年生まれ 東京都出身 映画監督 妻は八千草薫。黒澤、猪四郎とともに山本組の三羽ガラスと称された。


AND MORE INFORMATION

「ゴジラのトランク」その後
「ゴジラのトランク」執筆後、本多きみは山形県注連寺を訪れています。本HPでは本多猪四郎の故郷である山形県朝日村と注連寺情報や、本多きみ注連寺随行 記、出版やTV番組取材にまつわるエピソードをご紹介します。


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